近年物価が少しずつ上がりこれから副業や転職で収入アップして、もっとお金を稼ぎたいという方が多いのではないでしょうか?
そこで本記事では年間50冊以上の読書をしている私が、収入アップのヒントやお金の本質が得られるおすすめ書籍を1冊ご紹介します。
こんな人におすすめ
・なぜお金のことについて勉強したほうが良いのか、動機を明確にしたい
・価格競争になってしまうサービス、ならないサービスの違いを知りたい
・リピーターが付かないサービス、付くサービスの違い知りたい
・自分の限られたリソース(お金、時間)を見返りがある場所へ正しく投資するには、どうしたらよいか知りたい
・良い借金と悪い借金の違いを理解したい
・お金や貧乏の本質を知りたい
・お金を作る手段として、NFTの活用法を学びたい
・NFTの本質と価値を知りたい
1つでも当てはまるようであれば、本書を一度手にとってみることをおすすめします。
本書の概要
お金に関連するな事例をもとに多角的な解説がされており、収入アップのヒントを得たりお金の本質に関する知識を深められます。
著者について
著者はお笑い芸人キンコンの西野亮廣さん。映画「えんとつ町のプペル」の原作者で、日本最大級のオンラインサロンである「西野亮廣エンタメ研究所」を運営しています。
エンターテイメントを創り出すために、必要となる資金を調達するプロの方になります。
本書の目次
第一章 富裕層の生態系
第二章 コミュニティー
第三章 NFT
本書の要約と面白かったポイント
第一章 富裕層の生態系
知識不足で命を落とすな
「僕らは、お金が回らなくなったら、自殺を選び、犯罪を選ぶ。
夢と金 より
このような結果が出ているのに、 ~中略~ 日本の大人は、~中略~ お金について真面目に語る人間を銭ゲバと嘲笑し、はしたないと侮蔑し、お金オンチを量産し、日本の自殺率と犯罪率の向上に貢献している」
私たちが生きていく上で欠かせないお金の守り方や作り方を、日本教育では教えてくれません。
さらに、負の連鎖が親から子へ代々引き継がれていることにゾッとしてしまいました。
「高価格帯」にクレームを入れるバカ
「高価格帯の商品をなくしてしまうと、待っているのは、お金に余裕がない人からお金を取る世界だ」
夢と金 より
旅客機一便の合計売上を例に、高額なファーストクラスをなくして全てエコノミークラスにしてまうと、売上が下がります。
その補填にエコノミークラスの価格を上げざるをえなくなることが述べられています。
私もライブのプレミアムシートなんて必要ないと思ってのたですが、プレミアムシートを購入する方々に感謝するようになりました。
「プレミアム」と「ラグジュアリーの違いを知れ」
プレミアム商品の値段を決めているのはお客さん。 ~中略~
夢と金 より
一方、ラグジュアリー商品の値段を決めているのは、ラグジュアリー商品を取り扱っている人間だ。
車メーカーを例にラグジュアリー商品がなぜ高価格でも売れるのか、わかりやすく解説されています。
図解が付きでとてもわかり易くて目からウロコで、自分がビジネスを考える際のヒントになりそうです。
第二章 コミュニティー
「ハイスペック」と「オーバースペック」
満足ラインを超えた技術(パフォーマンス)の名はオーバースペックと呼ぶ。
夢と金 より
オーバースペックは自己満足であり、お客さんの満足度にはカウントされない。
ラーメン屋の味の点数を例にオーバースペックとハイスペックの違いについて解説されています。
自身の限られたリソース(時間、お金)をどれくらい投下するれば良いかの目安になりそうです。
「正しいサービス」よりも「惚れるサービス」
富裕層を掴んだのは正しいサービスではなく、惚れるサービスだ。
夢と金 より
著者自身がホテルで2泊3日した際に、スマホの充電器を忘れてしまいホテルのスタッフに助けられ、ホテルに惚れるエピソードが語られています。
あえて不便を設計することで恩を売り、顧客の心を掴んだ事実。なんでも便利にすれば良いわけではないという発想に感心してしまいました。
【番外編】お金のイロハ~借金は悪いもの~
良い借金とは、リターンが確実に見込める投資に使う借金のことだ
夢と金 より
皿洗いを1日するごとに100円もらえるとしたら、どのように行動すれば自身のリターンが一番大きくなるか解説しています。
私を含め多くの方が借金は悪いものと考えがちですが、良い借金についてはどんどん借りた方がお得かも知れないと思い直せました。
第三章 NFT
海に沈んでいるお金の話
お金とは共同幻想で、みんなが価値を信じた瞬間に価値が生まれる
夢と金 より
NFTの理解を促すために、海の中に沈んでいる石貨(巨大な石のお金)でも、島民全員が価値を信じていれば、交換用貴重品(お金?)として機能することが解説されています。
日本においても、1万円札に1万円分の価値があるとみんなが信じているから、交換用貴重品として機能しており、お金の本質を表した面白い話だなと感じました。
絵本作家の新しい収入源
NFTを取り扱う連中の多くは、無駄に横文字を使うから嫌だ。説明したいのかドヤりたいのかわかりゃしない。
夢と金 より
NFTの重要用語であるOpenSea、イーサ、仮想通貨取引所、ウォレットの4つをデパート、お金、両替所、お財布に置き換えて解説しています。
NFTについては勉強不足でよくわかっていなかったので、とてもわかりやすくて腹落ちしました。
人を助けるためのお金を集めるツール
きっとキミにも、目の前で救いを求めている人がいるのに、手も足も出いない日がやってくるだろう。 ~中略~ 知らないものに自分から近寄り、仮説・検証・実験を繰り返し、夢や、人を助けるために必要なお金を集める手段を探せ。
夢と金 より
社長の下心として「自分がいかに優秀な人間か」をアピールしたいと思った時、代弁者に高級腕時計や愛車を用いる。
それと同様に、人へ支援したことを証明するNFTを作ったことで、施設の子どもたちに絵本を送ることができた話が解説されています。
お金を集める手段を多く知ることが、自分や他人を助けることに繋がるので、毎日少しずつでも勉強して選択肢を増やしていきたいなと思いました。
まとめ
今までお金に関連する本を何冊も読んできましたが、本書はお金について著者独自の視点で多角的に解説されており、とても面白かったです。
ご紹介した内容以外にも、お金にまつわる面白い知見がたくさん載っていますので、お金についてもっと勉強してみたい方は、お手にとって見ることをおすすめします。